間狂言 - 不吉なるかな首吊り屍体と墓の穴

 夏になる。あれから一週間、何事もなくごく普通に経過した。常月さんはいつ見ても先生の後ろにいる。
 授業中など、時々目が会う。黒板を見ようとしたら、ふと、今も。
 彼女は白い顔で少し笑って、手を振った。何だか変な事になってしまった。
 今日は最高気温が二十七度だそうだ。初夏の陽気が、木造校舎に射している。朝から暑い日で、午前の授業中ずっと冷房の風に吹きっさらしにされて肩が凝った。早く次の席替えになればいい。その前に本格的な夏が来て、この席が有り難くなるだろうか。
 今日は少し寒かった。
「なあ、久藤」
「何?」
「何か奢ってくれるって話、どうなったの」
「そんな話したっけ」
 木野が購買で買ってきたらしいパンの袋を破きつつ、話しかけてきた。冷房が当たる席なので、休み時間になるとどうも人が集まって来やすいみたいだ。確かに今日は暑い。校舎の囲いを出れば、だけど。
「しただろ。ほら、一週間前に池袋で」
「ああ、あれ本気だったんだ」
 だけど僕は頷いた記憶もないし、そうしようと微塵も思わなかったんだけど。
「いつからになる?」
 木野に言っても無駄だろうし、なあ。色んな意味で。
「何の話してるの」
「お、小節さん。いやさァ、久藤が今後永久に昼飯を奢ってくれるんだって、俺に」
「なにそれ。いいな」
「言ってないってそんなの」
「ここ、涼しいのね」
 本当に人が集まってくる場所だったみたいだ。小節さんと木津さん、それに風浦さんまでもが来た。開いている近くの席を移動させて、各々の昼食を広げた。
 賑やかだ。あまり、人と話したくない気分なんだけど。
「何で奢ってくれるの?」
「こいつの相談に乗ってやったから」
「久藤君にも悩みってあるのね」
「意外だろ? いっつもボサーっとした顔してる癖に、その悩みってのが女に追いかけ回されてて困るって」
「木野!」
 小節さんと木津さんがぽかんとして僕を見た。しまった、何で叫んだりしたんだろう。てゆうか口止めしたのに。頭下げてお願いしたような気がするんだけど。
「そんな話、してないぞ」
「したね。いいや、しなくても俺ぐらいになると判るのさ」
「意外だわ」
「まあ、有りそうだけど。その程度の話で、一生奢ってくれるのなら、私も相談に乗りたい」
「その程度っていうか、そういう話じゃないから。そもそも木野に相談してないし」
「しろよ、相談。むちゃくちゃ相談しろよ」
「しないよ。木野に言っても意味無いし」
「悩み有るのはほんとなんだ」
 小節さんが静かに笑う。嫌な感じだ。小節さんも、かなり鋭いから。
「てゆうか、その相手って、私知ってるかも」
「マジで?」
「うーん、多分だけど。久藤君が相談してくれたら、確定する」
「しないから」
「しろよ」
「してよ。で、奢って」
 そんな事言われても。言って何とかなる話じゃないし、何とかして貰おうなんて思えない。巻き込むのも嫌だし。
 というか、木野と小節さんは何について話したら満足してくれるんだろう。よく考えれば、今ある問題は糸色さんの事だけじゃないし。糸色さんの事を言ったら、他の面倒な事全部言わなきゃいけないような気がする。それは駄目だ。めんどくさい。
「ねえ、ご飯食べないの?」
 それまで黙っていた風浦さんが言った。助け船、だ。
「久藤君のお弁当、おいしそうだね」
「そうかな」
 適当に有る物詰めてきてるだけなんだけど。
「可符香ちゃんのも、美味しそうね。自分で作ってるんでしょう?」
 机の上に乗った風浦さんの昼食は、小さめの弁当箱に控えめで理想的な内容として存在している。おかずとご飯が半々ずつ。木津さんが指摘した通り、おいしそうだ。そういえば前に、少しだけ別けて貰った事がある。
「あれ、自分で作ってたんだ」
 意外? でも、無いか。でも一度口にした事があったから、変な驚きを感じた。
 風浦さんは肯定も否定もせずに、ただ声を出さずに笑った。
「久藤君も自分で作ってるんだよね」
「え」
 何で知ってるんだろう。その事を言った記憶はない。
「そうなの?」
「それも意外」
「何で? 親は、あ……いや、っていうか料理出来るんだな、お前」
 わざわざ言い直さなくても良いのに。
「何でも自分で出来るんだね。すごいなあ」
「何でも、ってことはないよ」
「でも勉強も運動も出来るし、お話を作るのも上手だよね」
「ホントね。学業も趣味も、きっちりバランスが取れてて、良いと思うわ」
「それで料理も出来るとか、久藤君と付き合う人は大変だろうね」
「いや……っていうか、本人の前でそういう事は言わないで欲しいな」
 反応に困る。
「そうかあ? こいつ、最低なとこのが多いけどな」
「木野君は、まだ根に持ってるんだ」
「当たり前だ。何度も言うが、久藤が加」
 今日は加賀さんも登校している。僕の席から最も離れた位置に座り、慎ましく昼食を取っている。
「とにかく、あの時の事は一生ゆるさねえからな」
「そう言ってる割には、仲良いね。相談聞いてあげたりとか」
「ん、まあ、それは」
 木野が口を尖らせた。不思議だ。加賀さんの件については、木野が不快に思うのは尤もだし、許せないのも多少理解できる。でも同時に僕を心配するような言動を取る。何について心配しているのかはよく判らない。少なくとも、木野が気まずく思ったり気を使ったりする意味なんて、ほんの僅かも無いのにな。
「ね、久藤君」俄に風浦さんが目を輝かせた。
「お話、聞きたいな。せっかく今日みたいにご飯がおいしい日は」
「お話って、昼食を取っている間に聞くのは」
 木津さんが窘める。それはそうだ、僕が即興で作る話は基本的に悲劇要素を含んでいる。どうしても、必ず人死にの出る物語にしてしまうのだ。精神状態を反映しているのかもしれない。死を善の側に置いて、感動的に飾ってみようというのは。
 食事の場に相応しいものじゃあ、ない。
「悲しい話じゃないなら、いいんじゃないかな」
「悲しくない話? それなら、大丈夫かしら」
 視線がこちらに集まった。
 困った。今日は本当に、あまり話なんてしたくない気分だった。筋道の立った、喜劇的な結末の物語なんて、考える余裕があまり無い。
 頭の中に様々な風景や感情を思い描いて見るが、どこをどう繋げても幸福な物語にほど遠い。それどころか、無理に喜劇にしようとすると、物語らしい筋道さえ歪に崩れてしまう。
 多分きっと、四時間目の前に変な事を考えてしまったからだ。
「悲しくなければ、何でもいい?」
 風浦さんが笑顔で頷いた。
「昔々、男の子と女の子がいました」
「昔って、どのくらい?」
「……百五十年ぐらい」
 満足そうに頷いた。
「男の子と女の子は幼なじみで、本当はもう一人仲の良い女の子がいたのですが、その日は病気で伏せっていました」

 そこで二人は、病気の女の子のために神社へ祈願へ行く事にした。祈るぐらいしか、できることがなかった。
 神社というのは神道信仰に基づいた宗教施設で、多くの他の宗教にあるような、礼拝目的のものでも、布教目的のものでもない。その土地に宿るとされている神を祀るための祭祀施設で、豪奢な建物もあれば、取り合えず設置した、といった形式のものもある。
 二人が向かったのは、後者の方だった。小高い丘の上にあり、麓には木々が生い茂ってる小さな森があった。森の出口に鳥居があり、鳥居から伸びる石畳の階段の上に拝殿があった。
 階段を半ばまで登ると、三人が暮らす広大な町が見えた。一番大きな屋敷が、青年の家だ。
 町の外れに小さな小屋がある。あすこであの子が寝ているよ、と女の方が言った。
 薄汚れた荒ら屋が夕日色の町並みに影を落としている。一人で咳き込んでいる少女の事を思い出すと、青年の胸が痛んだ。
 拝殿の前にも、もう一つ赤い鳥居がある。まず青年の方が浅く頭を下げ、鳥居をくぐった。拝殿の前の手水舎から、ちょろちょろと水の流れ出す音が聞こえた。
 女が来ない。あっ、と後ろで声を上げたのが聞こえた。
 あそこを見て頂戴、鴉が喧嘩をしている。
 指差した先、真っ赤な空の中で二つの黒い影が縺れ合っていた。確かに鴉だ。片方が強く相手を突っつき回し、黒い羽が見る見る間に禿げ落ちていく。
 既に勝敗は決していた。羽を毟られた鴉は、力尽きて空から落ちる。
 ああ、危ない。と言いながら、女が落ちた鴉に駆け寄った。鴉は一つめの鳥居の足下に、真逆様だった。
 女が呼ぶ。男も階段を駆け下りた。
 勝者の鴉が高らかに鳴く。仲間が、集まってきた。うわっと一斉に、落ちた鴉へ群がる。死にかけの相手であるのに、容赦が無い。それに女が巻き込まれた。
 助けて、×さん。悲鳴を上げる。興奮した鴉の群れから差し伸べられた白い手を、男が引いた。
 甲高い声で鴉が鳴く。その雄叫びと共に、黒い羽が舞う。時折群れから飛び上がる鴉の中には、嘴に同族の羽を銜えているものもいた。
 助けられた女は、石畳の上に膝を落とした。
 どうしましょう。弱い鳥さんが食べられてしまう。
 男は無性に気持ちが悪くなり、地面に転がっていたこぶし大の石を拾って、群れへ投げつけた。一つ、二つ、三つ、四つ、五つ……。
 鴉の甲高い鳴き声は、悲鳴に変わった。
 やがて、群れは逃げ去った。
 後に一羽の鳥の死骸が残る。
 それは夕日と同じ色をしていた。丸裸にされた身から茜色の血溜まりが広がっている。
 なんて酷いこと、と女が嘆く。せめてお墓を作ってあげましょう。
 女は着物が汚れてしまうのも構わず、死んだ鴉を抱き上げた。
 埋葬するのに、相応しい場所はどこだろう。二人は話し合って、すぐそこの拝殿の後ろに土葬することに決めた。幸い、拝殿の横に、手入れ用の鋤が置いてあった。裏寂れて見えるこの神社も、管理している人間が存在するのだ。
 錆びた鋤で、男が小さな墓穴を掘る。女は死骸を抱いて、それを見ている。空で鴉が鳴いていた。さっきこの弱者を攻撃していた鴉の一羽かもしれないし、全く無関係な鴉かもしれない。
 程なくして、一尺五寸ほどの深さに掘り終えた。
 女は、抱いた死骸を穴へ放り込もうと、した。
 その時、俄に、鴉が息を吹き返した。いや、元より死んではいなかったのだ。ただぐったりと弱っていただけだった。
 羽のない鴉は暴れ、女の腕から地面へ落ちる。だが、生きながら墓へ入りはしない。赤いからだで逃げ惑い、空を目指した。空と同じ色になり。
 そして羽のない鴉は、両翼を広げ、石段の上から飛んだ。赤いからだは宙に浮かび上がること、なく、階段を転がり落ちる。それも、数段だけだ。飛ぶ事が出来ないのだから。
 石段の上で羽のない鴉は藻掻いた。藻掻きに藻掻いた。空にはまだ他の鴉が飛んでいる。しかし、もう既に羽を失ってしまった夕日色の鴉には、興味を失ってしまったらしい。幾ら藻掻いても、何も起こらない。
 二人はその様子を呆然と眺めていた。
 羽のない鴉は、生きていた。しかし羽が無くては、助かるまい。無力な二人に、彼あるいは彼女を手当することは出来ない。従ってじきに命を失うだろう。そのための墓は準備してある。
 夕日の中で羽のない鴉は藻掻く。まだ、生きている。死ぬと判っているが、生きている。
 二人は、鴉を見捨てて帰ることなどできなかった。だからといって、生きながら埋葬することもできない。墓穴はすでに準備してしまったのに。

「だから二人は、羽のない鴉が完全に死んでしまうまで、じっと待たなければいけませんでした」
 おしまい。
 話し終わると、周囲がしんと静まりかえっていた。小節さんと木野は小首を傾げ、木津さんは眉を顰めている。風浦さんは相変わらずにこにこしていた。
 しばらく誰も何も言わない。感動しているわけではないことは判る。
 稍あって、小節さんが口を開いた。
「何か、悩みでもあるなら相談に乗るけど」
「ないよ! なにも」
 思わず強く言い切ってしまった。小節さんが肩を竦める。
 別に悩みなんて、木野がついさっき適当に言い出したことだ。色々な面倒事は前から起こっていたんだから、今になって殊更考える必要なんて無い。糸色さんのことも、常月さんのことも、先生のこともそうだ。
 これは悩みなんてものじゃない。
「ねえ、今のは本当に久藤君が考えたお話なの?」
 出し抜けに木津さんが言った。
「え?」
「そういえば、いつもの久藤君のお話とは違う感じだったね」
「何か、寓話の本にでも載っていたのかしら」
「いや、本で読んだわけじゃないよ。今作ったお話じゃない、ってのは正解だけど。本当は、子供の頃にあった事をちょっと脚色したんだ」
「子供の頃? ガキの久藤なんて想像できねーなあ。お前、木の股から生まれたんじゃなかったの?」
「はいはい。木仏金仏石仏、無粋で、木石、朴念仁ね」
「そこまで言ってねえ」
 ちなみに、どれも人情を理解しない、男女間の情愛を判らない人間の例え。
「私、似た様な話聞いた事がある気がする」
 木津さんが深刻な顔をして悩み始めた。
「久藤君が、以前誰かに話したことがあるとかじゃない。噂って回るものでしょう」
「人に話したのは、初めてだと思う」
「変ね。私、本当に」
「気のせいじゃないかな。よくある話だよ」
 風浦さんが話題を止めた。
 冷房の風が強く当たる席で、彼女の前髪が人工的な風で揺れていた。
「ご飯食べようよ。昼休み終わっちゃう」
 皆の手元には、昼食がまだ殆ど手つかずで残っていた。時計を見ると十二時五十分、五時間目まであと十分しかない。全員慌てて食べ始めた。

「ほんとに大丈夫?」
 授業開始のチャイムが鳴った後に、また小節さんに念を押された。
 外部から心配される程、問題のある精神状態とは思えない。首を振って答えた。
 彼女は疑う様に瞬きをする。
「久藤君ってさ、あんまり人を信用してないよね」
「そんなことないよ」
 そうかもしれない。でも、そういうのってその時場合によって、じゃないか。少なくとも、今僕の席の前に立っている小節さんが、同じクラスに在籍している生徒であることは疑っていない。
「良くないよ、あんまり。色々事情があるのかもしれないけど」
「うん。ごめん、ありがとう」
「自分で判ってるなら良いんだけど」
 小節さんが、黒板の上に掛かった時計をちらりと見る。一時五分。
「……先生来ないね」
「いつもみたいに遅刻じゃないかな。席着いてた方がいいよ」
 その時、どこかから数人の悲鳴が聞こえた。かなり遠くから響いて、輪郭の捕らえられないレベルに薄まった声。騒いでいたら聞こえなかっただろう。
「なんだか悪い予感がする」
 小節さんが言った。それとほぼ同時に、教室の戸が開き、糸色先生が入ってきた。
 慌てている。
「席について下さい。ええと、五時間目は自習です」
「またですか?」誰かが不平を言う。
「校内で事件が起きました。先生達は忙しいので、生徒諸君は教室で大人しくしていて下さい」
「先生、事件って何ですか」
「詳しい事は後日お話します。とにかく今は急を要しますので失礼させて頂きます」
 まるで逃げ出すように、立ち去ろうとする。
「首吊り死体だって!」
 窓の外で、別なクラスの生徒が騒いでいた。運動場だ。
 教室内がざわめく。
「静かに! いいですか、ややこしくなるので教室を出たりしないで下さいね」
「先生、私たちは説明を受ける権利があります!」木津さんが手を挙げて主張する。
「事実が判明したら説明します」
 足早に出て行った。教室は一層賑やかになり、誰もが今の一連の不明瞭な事態を話題に上げる。隣の教室も、下の教室も、とかく一斉に騒ぎ始めた。
 時折、女生徒の悲鳴が聴こえる。最初に聞こえたのも、こんな風に伝聞された情報に対しての悲鳴だったのだろうか。先生が報告に来た時間との差から考えて。
 冷房の風が冷たい。
「首吊り」
 小節さんが呟いた。
「運動場の方かな」
「そうだろうね。下から聞こえたし」
「今日は暑いよね。きっと、腐ってるだろうな」
「死んでからの時間に寄るけど」
 ふっと笑った。
「恐くないの? っていうか、私は恐い。おかしいよね、死体とか見慣れてるのに」
「おい、今隣のクラスで聞いて来たんだけどさぁ」
 いつの間にか教室を出て行っていた、数人の生徒が教卓の前で話し始めた。
「死んだのは一年の女子で、もしかしたら他殺かも知れないって」
 一番騒いでいるのは、芳賀だ。
 芳賀が持ってきた情報で、また教室が色めき立つ。
 一年か。そういえば、一週間前に会ったあの女子は一年の校章をしていた。あれから校内では見ていない。もしかしたら、鬼で無くなったと知らない誰かが、誤って殺してしまったとか。
「やだなあ、人殺しなんてあるわけないじゃないですか」
 穏やかに笑って、よく通る声で否定したのは、風浦さんだった。いつのまにか横に立っている。いや、元々近くの席に座っていた。
 彼女の声は教室内の誰にでも聞こえる音量の筈なのに、誰も何も聞こえていないみたいに、騒ぎ続ける。
 確かに耳を通して頭に入ってくるのに、音なんて存在してないみたいに感じる、なだらかな声で喋る。
「自殺ですよ、間違いなく」
「まるで見てきたみたいに言うんだね、風浦さん」
 小節さんが反応する。僕だけに聞こえていたわけじゃない。
「そう、実際に自殺なんです。例え数カ所の動脈を刃物で切られ、血を抜かれていたとしても、例え以前から命を狙われていたとしても、あの女の子が自殺してしまった事実は変わりません」
「血を抜かれた?」
「久藤君、鬼の仕業だと思った?」
 何故だか判らないが、僕だけに話しかけているような気がする。
「でも血を抜かれたのは死んでしまってからかなり後だし、それに食べ残しを他の人に見つかりやすい場所に置いておく人なんて、いないよね」
 均一の風が彼女髪を揺らしている。
「だれか、鬼のしわざに見せかけたい人がいるみたいですね」
 少し彼女の表情が曇った。ほんの少しだけだったけど。
「風浦さん、それって本当の話なの」
「さあ? でも警察の捜査が終わったら、判るよ」
 これは警告か。首吊りの死体と以前掘った墓穴、不吉な符号。

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