木が笑う

 秋を少し越えた頃だった。廊下より聞き慣れない足音が近づいてくるのを感じ、久々知兵助は読んでいた書物を閉じた。
 酷く軽い足音で、記憶を探ってみるも、全く聞き覚えがない。つまり全く面識のない人物が向かってきているという事だ。足音はやはり兵助の部屋の前にて立ち止まった。
「久々知兵助先輩はいらっしゃいますか」襖越しに落ち着いた声が鳴った。
「その前に名乗ってもらえないかな」
 兵助は大したことは言っていない。ただ当然の事を訊ねただけだったのだが、襖の向こうの人物は一瞬躊躇するような間を空けた。
「失礼しました。四年い組の綾部喜八郎です」
「どうぞ」
 やはり一瞬戸惑う間があった後、喜八郎は襖を開けた。
 顔には見覚えがあった。
「あれ、君は確か……」
「どこかでお会いしましたか?」
「いや、たしか運動会の時に蜈蚣に噛まれながらも全く無表情だった子だよね」
「覚えていません」
 全くの無表情で答える後輩の姿に、兵助は少し吹き出した。見た目こそ若い娘が態と若衆姿をしているかのような凛々しい色気のある喜八郎だが、言動は全く浮世離れしているようで、その差が面白い。
「先輩は豆腐を持って走っていましたよね」
「そんな事は覚えているんだね」兵助は続けて苦笑した。「他の種目もちゃんと出てたんだけどな」
「他は覚えていません」
 悪びれる様子もない。
「所でちょっと相談が有るのですが」
 喜八郎は突如切り出した。変わった子だと今の短い間で強く感じていたのだが、まだその彼の歩調がよく判らぬものだから、その突拍子もない口運びに軽く面食らう。
「何を、いや、その前にどうしておれに?」
「色々と噂を聞く限り、先輩が一番まともそうでしたので」
「まとも、ねえ」はは、と笑った。
 同学年の友人達、一つ上の最上級生達を順繰りに思い浮かべる。確かにまとも、というと、一体誰を挙げればいいだろうか。そんな生徒たちの中では、兵助は確かにまともと表することができるかもしれない。しかしまともだという評価が誉められているのかそうでないのか、喜八郎の態度から判別が付かなかったが。
 しかし可愛い後輩に頼りにされるのは悪い気はしない。丁度暇していたところだと二つ返事で引き受け、この一風変わった後輩の話を聞く事にした。
「相談事、というのも一寸変な話なのですが」
 一つ断りを入れてから喜八郎が言うのは、四年長屋の不浄部屋の事だった。
 不浄部屋というのは長屋の端に有る一室の事で、何の事はないただの空き部屋だ。人数の関係で一つ空いてしまっただけなのだが、そこが空いているのをいい事に、自室に置きたくない不浄物、つまり錆びた刀や血の染みが落ちなかった装束等の一時的な置き場として四年連中が使っているのである。無論そういった物を処理する為の日が定められてはいるのだが、それでも処理し忘れたり故意に置き去りにされたりする物も多く、いつしか不浄部屋と呼ばれるまでになってしまった。
 その不浄部屋で、最近物の怪が出る、と言うのである。
「酷く噂が立っているのですが、実際に僕自身それで困っているんです。何しろ不浄部屋というのが僕の部屋の隣でして、夜通し暴れ回ったりうなり声を上げたりするものですからおちおち寝てもいられません」
「風音や夢を勘違いしているとかではないのかな」
「風のない日も起こりますし、確かに目が覚めている間も聞こえます。それで不浄部屋を確認に行きたいのですが」
「ははあ」喜八郎の様子に逆に感心してしまった。無表情で何事もさらりと流してしまいそうな風体であるにも関わらず、十三の少年らしく妖怪のたぐいが恐いらしい。それで上級生を頼ってみよう、と来たのだろう。
「じゃあ、今晩ちょいと様子を見てみようか」
「助かります」
 兵助の方は当然、物の怪など信じてはいない。どちらかと言うと根拠のないことは信じない質で、しかも理屈がわかれば恐れることはない、と考えている。要するにそこそこの度胸が身に付いているのである。
 それにしても喜八郎は微かに安心した様子で返事を返したのだが、こういう所はまだ子どもらしいと妙に安心してしまった。

 さて兵助が指定した時間は、生徒の殆どが寝静まる消灯時間を一刻程過ぎた頃だった。この時間ならば物の怪も安心して活動しているだろう、と兵助が笑うと喜八郎は嫌そうな顔をした。
「物の怪などいなければいいのですが」
「まあ実際に見てみない事にはね」
 喜八郎の案内で四年長屋の不浄部屋へ連れられた兵助は、おや、と一つ声を上げた。
「去年おれが使っていた部屋だ。いや、悲しいね。今や不浄部屋か」
「ああ、思い出しました」襖に手を掛けた喜八郎が振り返った。「この部屋を去年お使いだったのが久々知先輩だと聞いたので、何か知っているのではないかと思って、相談を持ちかけたんです」
 それは忘れる事なのか、と思いはしたが、今までの反応から考えてどうやら喜八郎は彼なりに緊張しているらしい。それで言い忘れもあったのだろう。
「去年は変なところは無かったけど」
「そうですか。もう一つ思い出しました」
「何だい」
「お前は人付き合いに疎すぎる、人脈を広げよ、と委員会の先輩に言われまして。それで知らぬ方に相談を持ちかけるのがいいかと思いまして、久々知先輩を当たりました」
 それにしてもやはり突拍子もない思考である。
「委員会の先輩、というと立花先輩かな? いい先輩だね、そうやって説教をしてくれる存在というのは有り難いものだよ。感謝しなければ」
「はい」思いの外素直な返答だった。
「それはいいのですが、あの」
 襖の前からつつ、と後ずさりし兵助の後ろへ並ぶ。
「開けて頂けませんか?」
「襖を?」
 思わず聞き返してしまったが、そういえば喜八郎は物の怪とやらを恐れているために相談に来たのだった。襖を開ければ世にも恐ろしい生き物が獲物を待ちかまえているやもしれないと考えるのだろう。
「確かに気配は感じるね」
 襖に手を当てた兵助は感じたまでに言った。すると背後の喜八郎が「やっぱり帰りましょうか」と言う。思いがけず脅してしまったようだ。
「大丈夫だよ」
「はあ」
 襖は音もなく開いた。すう、と空気の流れる感覚が恐怖を煽る。加えて中に放置されている不浄物の錆びた鉄の匂いが流れる。弱い匂いだが何とも言えず不安を煽る。このような深夜ならば尚更だった。
「綾部、明かりを持っていてくれるかい?」
 大事そうに明かりを抱えた喜八郎を確認すると、兵助は部屋の中に入った。
 部屋は武具や何やらが堆く積まれ或いは散乱し、大して広いわけでもないのだが、死角が多くちょっと見ただけでは何者かが潜んでいるのかどうかも判らない。
 その時、アアウ、とうなり声が鳴った。弱いが低く擦れた異常な泣き声である。
「あ、あれ」
「この音?」
 喜八郎が慌てて部屋の外まで後退する。明かりが減ってしまったが、兵助の方は平然と音の方を確かめていた。
「そういえば、昔この部屋で子猫を飼っていた」
「猫?」部屋の外から聞き返す。
「母とはぐれて弱っていたのを拾ったんだよ。にゃあにゃあと良く鳴く子猫で、おれが帰ってくるとにゃあ、出て行くときもにゃあ、さらに知らぬ者が近づくとにゃああと威嚇する。それでおれの方もそいつに合わせて足音だの何だので顔を見ずとも誰か判るようになってしまった」
「その猫がどうかしました?」
「いやね、単に思い出しただけ。ここが懐かしくてね。あんまり声を立てて鳴くから、音吉と呼んでいたんだけど」
 再びアウとのうなり声。
「わっ」
「どうした」
「今、黒いものが足下に」
 喜八郎の方を振り返るが、もう何もいない。
「逃げられたかなあ、物の怪に」兵助は首を捻った。
 確かに部屋の中の気配が消えてしまった。
 短く鳴きすばしっこい小さな物の怪、というとまあ正体はあれに違いない、と兵助は考えていたのだが、逃げられてしまっては証明できない。正体を見せてやらなければ、喜八郎は納得しないだろうし怯えたままだろう。
 どうしたものか、と思いながら喜八郎の待つ廊下へ引き返すと、その背後に立つ細い木に沢山の烏が留まっているのが見えた。
「百日紅の木か」近づいて見てみると、するするとした木の肌に幾つか刺し傷のようなものが出来ている。
「さるすべりがどうかしました?」
 喜八郎と兵助が近づいてきたにも関わらず、烏共は一行に逃げ出す気配がない。肝の据わった鳥達に、木の上に飛び乗った物の怪も大層焦燥していることだろう。あの様子だと降りられなくなったののかもしれない。
 その時ふと思い出す事があった。
「知っているか? さるすべりというのは笑う木なんだ」
「この木がですか」
「そう。子どもの頃によく遊んだんだ。どうだ、今日の憂さ晴らしに久しぶりに遊んで行こうか」
 笑わせる、というのはつまりくすぐるのである。木の幹に手を当ててくすぐる真似をする。
 木が笑うはずは無い。喜八郎は迷信めいた事を言い出した先輩に驚いた。
 だが喜八郎の驚きも気に止めず、兵助はますます面白がって木をくすぐっている。その幼い子どもの様に夢中になって遊ぶ兵助を見ていると、何やら懐かしいような気持ちになった。大きく見えた先輩の背中が、いつの間にか野山で遊び回っていた幼い頃に戻ったかのように見えてくる。
「くそう、一人じゃ足りん。頑固な木だ」笑わぬ木に対して悪態を付いた。
「僕もやります」
 兵助の姿を見ていると先ほどまでの恐怖も失せてしまう。
 喜八郎が幹の瘤の下をするりと撫でると、不思議な事に、さるすべりの木がざわついた。驚いてぱっと手を離すとさらにざわつきが大きくなり、その上留まっていた烏共が一斉に飛び立った。
「お、笑わせたな。綾部は筋がいい」
 兵助がからからと笑う。それに合わせるかのように、木の枝が風もないのに揺れた。
「もう一つやってみようか」
 再び兵助がさるすべりと戯れる。喜八郎も一緒になってくすぐった。
 木は絶えきれぬとでも言いたげに揺れ続ける。だがしばらくやっていると、もう絶えられるようになってしまったのか、さるすべりはゆっくりと笑うのを止めた。
「終わっちゃった」綾部が呟いた。
「や、まだもう一つ」
 木を見上げた兵助が、慎重に場所を選んで少し乱暴にくすぐる。すると再びさるすべりが揺れた。だが今度は吹き出すような小さい笑い方だった。
 それと共に小さな黒い塊が落ちてくる。兵助が上手い具合に捕まえた。
「先輩、それって」
「さしもの妖怪も飛び移った木に笑われては降りてくるしかないだろうと思ってね」
 小さな物の怪がアーウ、と相変わらずの声で返事を返した。
 喜八郎が兵助の手元を覗き込むと、そこに薄汚れた黒猫が抱かれている。つまりこれが物の怪の正体である。
「猫」
「うん、咽を痛めてるみたいだね。多分四年のうち誰かが飼っていたんだろう。部屋の中に餌や寝床やらが上手い具合に隠されていたし」
 兵助が咽を撫でてやると、アウウと声を荒げる。「誰だ」と威嚇しているらしく、痛いというわけではないようだ。
「綾部」
「あ、はい」
 どうやら安心から惚けていたらしい。喜八郎は目を白黒させながら、猫と兵助を順繰りに見た。
「明日級友に訊いてごらん。多分誰かが後ろめたく思って隠していたんだろうからね」
 猫を不浄部屋に戻し、兵助は自室に帰っていった。
 自室に戻ろうとした喜八郎がふとさるすべりの木を見上げると、再び烏共が木の上に戻ってきていた。一羽が留まる事に枝が揺れる。あれ、と不審に思った。
 先ほどのさるすべりが笑ったのは、人の異様な気配に驚いた鳥が飛び上がった反動で枝が揺れたためではないか。二回目はあの猫。そう考えるとなんの不思議も無い。成る程簡単な絡繰りだ。
 しかし喜八郎は騙されたという感覚はなかった。おそらく兵助は鳥の行動を承知で、あの降りれなくなった猫のために遊びと称して一風変わった行動を取って見せたのだろう。或いは喜八郎をからかうつもりだったのかもしれない。
 だがそう思っても、喜八郎は全く怒る気にならなかった。一寸前までの夢のような感覚は、悪くなかった。

 翌日学級で猫について訊ねると、手を挙げる者がいた。何でも実習で催涙弾を使った際に思いがけずあの黒い子猫を巻き込んでしまい、咽が潰れてしまったのを哀れに思って連れて帰ったらしい。確かに子猫にあの量の薬は危険だ。罪悪感から言い出せなかったそうだが、喜八郎が見つけてくれて逆に良かったと感謝された。
 その猫は学園で飼う事を許可されたらしい。
 とそのような事を人づてに聞き、安心していた所にまたあの足音が聞こえた。二回目ならばもう覚えている、喜八郎だ。
「四年い組の綾部喜八郎です。久々知先輩はいらっしゃいますか?」
「どうぞ、入ってきて」
 失礼します、と喜八郎が入ってきたときには、兵助と対面する形に座布団が置かれていた。書き物の手を止めた兵助がにっこり笑って招き入れる。
 喜八郎の手にぶらんと下げられたのは先日の黒猫である。
「そんな持ち方をしたら駄目だよ」
 兵助が言うと、黒猫の方がアウと返事を返した。再会を歓喜しているようで、喜八郎の腕をするりと抜け出し正座した兵助の膝に飛び乗った。
「僕の学級で飼える事になりました」
「聞いてるよ。良かったね」
「それで、名前を付ける事になったのですが、僕はこういうのが至極苦手で」
 うんうん、と兵助は頷いた。短い付き合いだが、確かに喜八郎が名付けに限らず、情を表に出す行動が得意だとは微塵も思えない。
「先輩が昔飼っていた音吉の話を思い出しました。同じ部屋で飼われていたし、彼は良く鳴き、この子は不思議に鳴く。ですから同じ音吉の名前を貰いたいのです」
「成る程、それは有り難いけど」言い淀んだ。
「何か問題がありますか?」
「音吉は一匹だけだからね。ここにいないとは言っても、おれとしてはちょっと呼びにくいな」
「あっ」
 はっと、今気がついたように目を見開いた。
「そうですね。飼い主というのは、そのような心境になるものですよね。思慮に欠けていました。申し訳ありません」
 喜八郎が額を床にこすりつけた。
「そこまでしなくても」焦るのは兵助の方である。
「単に音吉が二匹いると混乱するだろうなと思っただけだから、そんなに深い意味じゃなくてね」
「二匹?」
「そう。ここにいる間にも音吉がいて、実家に帰っても音吉がいる。ちょっと混乱してしまうじゃないか」
「実家にいらっしゃるんですか?」
 喜八郎が再び目を見開いた。思わず猫に対して敬語を使ってしまう。
「うん? ああ、今はいない、というのを死んでしまったと勘違いしてしまったのか。そうじゃなくてね、音吉はこの間の夏休みに一緒に里帰りをしたら、うちの女衆に気に入られてそのまま住み着いてしまったんだ。よく鳴くので、番犬ならぬ番猫だとか言ってね。だからここにはいないが、元気にしているよ。はは、綾部は優しいな。そんな気遣いをしてくれるとは」
 優しい、との言われは初めてである。何と答えていいものか皆目わからず、喜八郎は黙り込んだ。
「やあ、すっかり懐かれてしまったな」
 膝の上で黒猫が昼寝を始めた。
「猫の名前は思いついた?」
「いえ、まだ……」
「何でもいいから思いついたのでいいじゃないか。おれが前付けた名前なんか、よく鳴くから音吉、なんだぞ」
 なあ、と小さい猫に語りかける。眠りこけている黒猫は無反応だが、兵助は指先で頭を撫でて一人笑った。
 その様子があまりに幸せそうなので、喜八郎はまたしても何と言うべきか判らなくなる。なにせ喜八郎が抱きかかえれば暴れるし、餌をやろうにも警戒してなかなか食べてくれない。そんな自分に名付けの権利など有るだろうか、と思ってしまうのだ。
「さるすべり」思ってもいない事が口をついて出た。
「さるすべり、かあ。確かにあの木から落ちてきたもんな。でも名前にするには風流じゃないし、長すぎる」
「どうしましょう」
「うーん」兵助が唸った。「綾部、さるすべり、とは百日の紅と書くんだ」
「風流ですね」
「うん。百はもも、とも読む。この子は百日紅を笑わせて捕まえたのだから、百に笑うと書いて、ももえというのはどうかな?」
「百笑ですか。でもこの子は雌でしょうか?」
「雄だったら同じ百に笑うではくむかな。適当に付けてしまったが、こんなのでいいの?」
「どちらも、良い名前だと思います」
「そんな世辞を言っても何も出ないよ」
「いえ、ありがとうございます」
 喜八郎が丁寧に頭を下げた。
「いやこちらこそ」と同じく丁寧に頭を下げてしまう。その反動で膝で眠っていた百笑が目を覚ました。
「連れて帰りますね。ももえ、はくむ」
「アーウ」
 ひょいと膝から持ち上げると、つかみ所が悪かったのか激しく抵抗し、再び兵助の元に戻ってきた。
「こう持つんだ」
 兵助が抱き上げると、百笑は全く抵抗せず、それどころか咽を鳴らしながら落ち着いた。
「僕じゃ駄目ですね」
「そんなことないよ。ほら」
 ほい、と喜八郎に手渡した。その上でいい具合になるように、喜八郎の持つ手をちょいと調整してやる。
 すると今度は大きな不満は無いらしく、兵助の腕の中にいるときほどでは無いが、一応は落ち着いてみせた。
「慣れだよ。そのうちに、この子の方も綾部に懐くさ。綾部は優しい子だからな」
 くしゃりと、喜八郎の頭を撫でた。
 それにまた喜八郎は目を丸くして驚く。
「久々知先輩は――」
「うん?」
「僕が知る限り一番優しい人です」
「また世辞か」笑ってしまった。「そう何度も言っても本当に何も出ないぞ」
「本当にそう思うんです」
 喜八郎は多少焦れっいらしかった。その喜八郎を、百笑がアウと鳴いて急かす。じっと抱かれているのは好きでないらしい。
「お宿に帰りたいらしいね」
「はい。大変お世話になりました」猫を手に持ったまま出来るだけ丁寧に頭を下げた。「今後ともよろしくお願いします」
 今後とも、か。
 丁重に変わった挨拶をして出て行った後輩の事を見送ると、人知れず暖かい笑いがこみ上げた。

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